Fashion, Shop Review

ワンピースとタイツ


_MG_2992




アーティストの作品をワンピースとタイツに落とし込む

 

渋谷パルコの4階。《ワンピースとタイツ》。看板に目を奪われる。
「実はブランド名なんです!ってお客さんに伝える瞬間が楽しいんですよ」と笑うのはデザイナーの米田年範さん。
ATENOYのデザイナーでもある米田さんにお話をうかがった。

《ワンピースとタイツ、あと手と頭があったら人じゃん!》
そんな発想が2012年の5月、大学時代からの友人であるクラーク志織さんとの打ち合わせの中で生まれた。
元々は大きく活動する予定ではなかったが、9月には展示会、そして今回のパルコへの出店と、着々と活動範囲を広げている。
 

_MG_3016

_MG_3018




《アーティストの作品をワンピースとタイツに落とし込み、より身近なものにする》がブランドコンセプト。
 
「それぞれのアーティストに興味を持ってもらう入り口づくりができればと思っています。通常多くみられるようなブランドとアーティストのコラボレーション(ブランドのテイストに合うアーティストを選んだり、そのテイストに合うものをつくってもらうようなもの)ではなく、《ワンピースとタイツ》という大枠をつくり、そこからアーティストさん一人一人に合わせてやり方を変えていくスタンスで、ものづくりをしています。」
 

今回は12人のアーティストがタイツをデザインし、12組のブランドのワンピースをセレクトしている。
 
「ファッションのことをやるならファッションと遠い人と一緒の方が面白いと思うんですよね。そういう人が考えるものってファッションの中で今までとは違うものが生まれるし、新たな可能性を感じます。」
 
今回タイツをデザインしている12人のアーティストは、ATENOYとして参加している米田さん以外、ファッション関係ではない方ばかり。
そんなアーティストたちがデザインしたタイツは、他には絶対にないような個性豊かなものばかりで、私たちをワクワクさせてくれる。



_MG_2996

_MG_3017




また、今回はショップデザインにもこだわりがつまっている。
パッと見て目を引くような、しかしお店っぽい雰囲気にはしないように心がけてつくられたその空間は、なぜかとても居心地がよい。
 

そんな空間をデザインしたのも、印象的な看板をつくったのも、米田さんの学生時代の同級生である。
そして、今回協力しているアーティストたちも、学生時代からの友人や、友人からの紹介と、《周りの人》が多い。
「《周りの人》に良い人が多いんですよ。」と米田さん。
 
「この活動をしているといろんなアーティストさんとお話できるので楽しい。楽しんでできた方が良いと思うんです。ワンピースやタイツを身につけてくれる人には、単純にかわいいと思ってもらいたい。」
その肩に力が入りすぎていない自然体な人柄が《周りの人》をとりこにしているのだろう。
 

今後については「冬のタイツの時期が終わったらワンピースを中心に、より《ワンピースとタイツ》での展開を拡げていきたい。いろんな人が関わってちょっとずつ大きくなっていければいいですね。」と、お話してくださった。
 

これからもたくさんのアーティストと共に新しいものを生み出していく《ワンピースとタイツ》から目が離せない。
寒い冬を楽しくするような《ワンピースとタイツ》が並ぶこのお店は、1月6日まで。





Text / mei

Photo / mei


ワンピースとタイツ「26日間のパルコのお店」

渋谷パルコ パート1/4階 下りエスカレーター正面
〒150−8377 東京都渋谷区宇田川町15−1
営業時間 10:00〜21:00
営業期間 2012年12月12日(水)〜2013年1月6日(日)

Web: http://dressandtights.com/
Facebook: http://facebook.com/dressandtights
Twitter: http://twitter.com/dress_tights


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.