2013 S/S 東京コレクション
KAMISHIMA CHINAMI 2013 S/S
「Butterfly」
今回のテーマは「Butterfly」
「蝶は人にとって美しい存在である。蝶を直接的デザインに取り入れるのではなく、人が見た時に舞う姿や光の印象、周りのものに対して私達が抱く感覚を大事にした」とカミシマ氏は語る。
序盤はホワイト、ブルーのような寒色からベージュ、オレンジといった暖色へと展開され、冬から春へと季節の変わり目のような印象を受けた。終盤では様々なカラーが入り乱れ、色の重なりを表現した。鮮やかな色はより鮮やかに、淡い色はより淡さが引き立つように、今回は全体的に色を重視したという。
また、ワンピースやスカートなどに細々と施された色鮮やかな花柄のプリントや、光の反射などを印象づけるため樹脂で作ったというガラスのアクセサリーからは、躍動感のある生きた大自然のような印象を受けた。
「現代は斜陽的な時代ではあるが、外から見ると日本はとても恵まれた素晴らしい国。それらを軸として、どのように人とコミュニケーションをとるか」とカミシマ氏が語るように、花、春の初めのような、日本の豊かさが色によって表されたショーであった。
Photographer / Mayu
Text / Shinji