Fashion, Shop Review

Planet Blue & Armor’s Pink Door




ハンドメイドとフリースペース 共有された個性派空間


P l a n e t B l u e
A r m o r ‘s P i n k D o o r


■店名の由来についてお聞かせください。
セレクトショップの方はPlanetBlueといいます。直訳で地球という意味なんですけど、地球には十人十色いろいろな人がいますよね。いろいろな人が共存できるスペースにしたいなあということで、地球。
フリースペースの方は、このお店の方に甲冑があるのですが甲冑は英語でarmor。あれは、昔からあそこのスペースにあったもので前の持ち主が持っていたものです。見た目は一見珍しいですが不思議なものも一緒にあるという守り神のようになってくれたらいいなという看板ボーイみたいな感じです。みんなを見守っていてくれるような、かわった子も受け入れられる場所であって欲しいなという思いがあります。PlanetBlueがブルーなのでブルーに合わせて何か色が欲しいと思いピンクになりました。


■お店のコンセプトについてお聞きかせください。
ショップのベースはポップなものやキッチュなものの方がクラシックやベーシックなものよりも多いです。ショップがお店全体のカラーを決めるというよりも作品を作った人の作家性を生かし、お客様との橋渡しになるという意味でどうやったら届いた作品を理解していくかという意味では常に新鮮にノーカラーという訳ではないですが、カラーは作品によって作られていくという柔軟性を持つという事自体がコンセプトになっています。
同じようにフリースペースの方でも常に新鮮に作る人を利用する人が生かしていけるという事を重視しています。





■デザイナーさんとのつながりについてお聞かせください。
作品を見させて頂き、その人の行動力や話し方をみながらお付き合いしています。私は一匹狼なタイプなので、複数の人で集まってやっているという人よりもこれから自分を磨いていこうというような人から声をかけています。


■デザイナーさんのほうから声がかかるという場合もありますか?
そういったケースもあります。そういった場合はまず展示や企画に出て頂いてから、引き入れさせて頂いています。




■Armor’s Pink Door を作ったきっかけは何ですか?
販売をするということはとてもドラマチックなことだと思っています。お買い物をするときすごく一生懸命探しますよね?(何気なく探すという時もあると思いますが)「やった」とか「出会っちゃった」というところまですごく歩いたり探したりするわけで、お買い物も、ドラマチックなことだなと思っています。そこで、もう一歩踏み込んだ何かという販売しているものによって伝えること以上のことができないかなと思ったときに、たまたまスペースが使えるということになり、展示やライブイベントや朗読会や教室をやるようになりました。


■ギャラリーとフリーレンタルスペースの二つを作った理由はありますか?
ギャラリーと呼んでもフリースペースと呼んでも私の中ではそれほどかわりはありません。とにかく出逢いの場だとざっくばらんに考えています。
ちょっと面白かった話をするとショップを移転するときに起爆剤がいるねという話になりファッションショーをやりましょうということになったんです。それで、会場を探していたら、たまたまお隣のビルの方が古いバレー教室を持っていたんです。でもそこが物置になっていて、雨が入っていたりしてぼろぼろだったんです。持ち主の人も物置にしているから、もう見たくもないから開けないと言っていて、空き家状態だった場所を全部片付けて、そこの会場でファッションショーをやれることになったんです。





■どんな展示をしてきたのですか?
展示はね、毎月やってたんですよ。三年くらいやってたのかな。で、実は作家さんを呼ぶのって結構大変なんです。すっごい忙しかったんですけど、季節に合わせたものをやりましょうよってことになったんです。(展示が年に)四回のうちは春夏秋冬でよかったんですけど、(毎月やるのに)どうしようかってなって1月から12月までインスピレーションがわく単語をみんなであげていったんです。6月にやったのだと『バラとカエル』とか、12月だと『夜汽車とカード』展とか一見すると意味が分からないんですけど、薔薇は六月に咲くしカエルは雨の季節にやってくる。蝶々とシャツ展とか、鳥とキノコ展とか、え。炊き込みご飯みたい(笑)だから本当に季節とインンスピレーションに合わせてやってたって感じ。


■今も季節に合わせた展示を続けているのですか?
今は、うちではやったことのない作家さんや、やったことのある作家さんでもそのときのテーマに合わなくてやれない、みたいな人もいたので、ニューフェイスニューワークス展っていう枠でやってます。でも逆に入りやすくなったのかな、今回だと子供服の作家さんとか、アクセサリーの作家さんとかがランダムに来てくれるようになったんです





■作家さんの年齢層、職業を教えてください。
かなりたくさんいてね、パタンナーのお仕事を普段やってる人もいます。あとは、ニッターさんで自分の作品とは別に年間何百本って編んでる人もいますね。アクセサリーの会社で働いて、自分は自分の作品でって人もいます。女性が圧倒的に多いかな。


■どのくらいのデザイナーさんとつながりがあるのですか?
常時は20人前後、震災後にセレクトショップをオープンしたっていう作家さんもいますね。あと、買い付けの方にまわってバイヤーになってバイヤー兼ショップをオープンしたっていう人も。家庭の主婦の人はお子さんと一緒に楽しめる作品をつくってます。


■プラネットブルーを通して伝えたいことはなんですか?
「楽しいって何?自分に合うって何?」っていうことかしら。それを自分で見つけるきっかけみたいにみたいになってほしいかな。あと、お買いものって楽しいよ、とか作るって楽しいよ、とかいっぱいあるよね。(笑)











■今後の展望についてお聞かせください。
アリスをテーマにしたファッションショーをしたのですが、パントマイムの人がいて、ウサギと時計の役の人がいて、ちょっと可愛いベストとか着てたんだけど、その人たちがデザイナーさんたちをつないでいく時、合間合間にエンターテイメントみたいなものを入れたファッションショーだったんですよ。だから、次はもしできるんだったらオズをやりたて。ファッションショーはまたやりたいと思ってるんだけど、まだ、これからの夢ですよね。後はまぁ、もっといろんな人が、作る楽しさを味わってほしいことと、いろんな教室の先生とかが知り合いにいるので生徒さんを集めるお手伝いやいろんな人がつながっていく場所にしていきたいですね。






■Planet Blue & Armor’s Pink Door
住所:〒171-0051 東京都豊島区長崎4-9-5
電話:03-5964-0032
営業時間:
Planet Blue 11:00~20:00 木曜日定休
Armor’s Pink Door 10:30~21:30
メールアドレス:
“Planet Blue” planet-blue@herb.ocn.ne.jp
“Armor’s Pink Door” door@armors.newz.cx
WEB: http://planet-hand.com/index.html


Photo by Ohno
Text by Mayu Takeda


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