Petit Costume 2012 S/S
2月1日、セレクトショップLamp harajukuにてPetit Costume(プチコスチューム)の2012 S/Sのコレクションが開催された。
当ブランドはYAB-YUMのデザイナー、パトリック・ライアン氏によってLamp harajukuの10周年を記念して作られた。パトリック氏の故郷であるスコットランドを彷彿とさせるバグパイプの演奏でショーは幕を開け、その力強く緊張感のある音色は、甘くロマンチックな服達の良きスパイスとなっていた。マニッシュな靴もペールトーンを基調としたデザインの引き締め役を果たしている。全体を通して印象的だったのは、スタイリングがネックコンシャス、レッグコンシャスだったということ。足元には遊びのきいたレッグウェア、首元は襟やフリルのネックレスで飾られていた。これはパトリック氏が人と話す際に顔元と足元に意識を置くからだそう。ほぼ全てのスタイリングに使われていた、ノスタルジックなブルーのレース風の布がコレクションをまとめる繋ぎとされていたのが記憶に残る。シルエットはひざ丈のフレアスカートやパフスリーブなどゆるやかでリラクシングなものが目立った。チェック柄のジャケットとパンツのセットアップも、インド製のシルク地と淡い色調のおかげか、肩ひじの張らない適度なゆるさと優しさを感じる。東京の女の子のためにコケティシュでファンタジックな服を、というデザイナーのマインドが反映されたコレクションだった。
また、2月1日(水)から2月29日(水)までの間、Lamp harajukuのウィンドーディスプレイをPetit Costumeが飾る。ぜひとも一度、ブランドが醸し出す甘美で幻想的な世界観を味わいに行ってもらいたい。
Words by: Reiko Aoyama
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YAB-YUM
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