2012 S/S 東京コレクション気鋭のブランド
ato
’エレガンス’をベースとし、新たに’Chic’の要素
ato 2012 S/S は、先シーズンの’エレガンス’をベースとし、新たに’Chic’の要素が加えられた。
ルックのテイストとしては、ナポレオンデザインやグラディエーターサンダルを筆頭としたミリタリーを中心に、ボーダーのマリンなどを取り入れたハイブリッドな仕上がりとなっており、丈が長めに設定されたジャケットやカットソー、またジョッパーズパンツやドレープパンツなど、タイトながらも部分的に余裕をもたせてあるデザインが多用されることで、エッジの効いたスタイルとなっていた。そして、ネイビー・ベージュ・ゴールドといったカラーリングは、それらを全体として都会的でラグジュアリーに昇華させた。
そして、スピードとのコラボレーションでは、モデルたちがランウェイを漂うように歩き、彼らが身に付けた服には、海岸を打つ波のように、多数のスピードのロゴがぶつかり重なっていた。多くの被害をもたらした津波、東北大地震はデザイナーの松本氏にも影響を与えたそうで、こういったところにも反映されていたのかもしれない。
text : SVSchan / photo : kenshiro