Fashion, Interview

LITTLEBIG / 馬渡 圭太





LITTLEBIG デザイナー 馬渡 圭太氏にインタビュー。


LITTLEBIG / 馬渡 圭太 


ライフスタイルの自然体の自分から生まれる服を作りたい。

 



■なぜLITTLEBIGという名前にされたのですか?


特に意味はありません。名前で何かのイメージが湧くような名前は嫌だったので意味の無い名前を付けようと思いました。


■シーズンコンセプトは設けていないということなのですが、ブランドとしてのコンセプトはどういったものなのでしょうか?


ブランドコンセプトも特に設けていません。もちろんイメージソースはいろいろありますし、アイデアは無限に出てきますけど。これから先、いろんな洋服を作っていくと思うので、ブランドコンセプトは設けないことにしています。僕は365日24時間ずっと洋服のことだけを考えている人間ではなくて、もちろん一番ファッションのことを考えていますけど、音楽もメチャメチャ好きなので音楽に夢中になる瞬間があったり、毎日朝まで酒を飲んでる週もある。それが僕のライフスタイル。多分自分の心の中ではコンセプトがあると思うんですけど、言葉に出来ないです。そのライフスタイルの自然体の自分から生まれる服を作りたいと思っています。


■デザイナーになったきっかけをお聞かせください。


洋服に興味を持った頃からやってみたいという気持ちはありました。僕はプライベートでデザイナー含めたメーカーとの付き合いが多いのですが、バイヤーとしてはデザイナーの意図を、作りたいものを自分が100%理解した上でスタッフ、そしてお客さんに落とし込みたい、伝えていきたいなと思うんですけど、そうなるためには懐に踏み込まなきゃと思っていて。展示会の時だけ会って洋服の話を聞いても、お客さんに伝える頃には半分くらいに薄まっているのではないかと思って。そうじゃなくて、普段この人何考えているんだろうとか、どういうところからインスピレーション受けているんだろうとか、どうやって洋服作っているんだろうとか、それこそ何を食べているんだろうとか、それって好奇心として単純に知りたいじゃないですか。それでいろいろ話していたら洋服作りに興味が湧いてくるのは当たり前のことでした。


 


■バイヤーからデザイナーにもなってみてギャップなどはありましたか?


それはなかったですね。バイイングの仕事は今もやってるし、お店にも立ってます。でも他に何かをしながら出来るなんて甘い仕事ではないと思うので、もっともっと時間を割けたらと思っています。


■ではバイヤーからデザイナーになったことによって服作りに影響があった、ということもなかったのですか?


あまり影響していないと思います。CANNABISのイメージやスタイルに合わせて作っているわけでは無いですし。バイヤーの時はバイヤーの仕事、デザイナーの時はデザイナーの仕事と頭の中では出来る限り割り切ってやっているつもりです。分けるべきだと思います、ワケわかんなくなっちゃうので。前回のシーズンはたまたまゆっくり展示会をやろうと思っていたんですけど、震災もあって機能がいろいろストップしてしまって、僕くらいの規模だとサンプル作るのが後回しにされてしまって。ギリギリ5月末に展示会やって、その頃ほとんどのブランドの展示会って終わっていたんですよ。イコール、自分も仕入れが終わっていたんです。何が嫌だったかって、後出しジャンケンみたいに見られるのが嫌だった。そう見られたわけでは無いですけど。だから次の展示会は意地でも他のブランドさんと同じ時期にやろう、と思っていました。それに、特に忙しい時期が大体同じなので、そういう意味でバイヤーとデザイナーの両立はなかなか大変です。


カンナビスでのバイイングをされる中で気をつけていることなどはありますか?


 

僕らはセレクト・ショップなので、様々なブランドを扱っています。ただブランドを仕入れても意味が無いので、ショップのスタイルを、ブランドを通してお客さんに伝えていきたい、と思っています。極端に言うと自分らでトレンドを作っていけたらいい。こういうスタイルを提案していきたい、こういうものを売っていきたい、と意図するアイテムが毎シーズンあります。別注だったり、アイテムだったり様々ですけど、ブランドの名前や規模などの先入観を無視して洋服をセレクトしています。
これだけ言うと堅苦しいですが、結局はあまり深く考え過ぎず、直感を大事にしています。 



これからLITTLEBIGをどういうブランドにしていこうとお考えですか?


洋服作りにもっともっと真摯に向き合っていきたい。それに良い評価と悪い評価を同時に頂ける機会なんて今までそう無かったですから、とてもありがたく思っていますし、一つ一つ納得のいくコレクションにしたいと思っています。次は他のブランドとのコラボレーションもありますし、もちろん自分一人では出来ないので、周りの人たちを巻き込みながら楽しんで作っていきたい。結果的に良いコレクションが出来て、何かのタイミングがきたら勝負する瞬間というのはしっかり見定めて、その時思い切って勝負できるように自信を持って服作りをしていきたいと思っています。










LITTLEBIG


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