Fashion

MACARONIC / 青木氏 No.2



2011A/W初コレクション注目ブランド MACARONIC 青木氏にインタビュー。

MACARONIC / 青木氏 


CONCEPT / [俗と卑属、素朴と洗練、チープなものの中に垣間見られるエレガンスの追求、相反する価値観の共存]


デザイナーの青木高志氏は、デザイナーだけでなく、SHOPとしてのMACARONICのオーナー、そしてスタイリストも務める。
雑誌ではNYLONJAPAN・FUDGE・MEN’S NON-NO、タレント・ミュージシャンでは中島美嘉・黒木メイサ・capsule、ANLEARAGEの東京コレクションのスタイリングや、衣装制作まで幅広く手掛けている。


■お洋服はシーズンごとに作っているんですか?


ちゃんとコレクションでテーマを作って、というのは今回が初めてですね。
今までは特にシーズン関係なく、テーマなどは決めずに、やっていたんですけど。
テーマって新しい風を自分自身に吹かせる為にある。自分の中にないものを注入するからテーマって必要。ただ、その分やりたいことが制限されてくるから僕はテーマありきのモノ作りはあまり好きではありませんでしたが、今回オノマトペというテーマでやって、新しいものを作ることもできて。テーマを決めて作るというのも、おもしろいかなと思うようにはなりました。


■これからはコレクションをずっとやり続けますか?


年1でやろうと思ってます。
S/Sに関しては、ランウェイじゃなくてもなんらかの形で発表し続けようかなと。


■ショップ経営について、どんなセレクトをしていますか?


基本的には、デザイナー自身と話して、飲みに行ったりして。人を見てから物を見るときもあれば、物を見てから人を見ることもありますが、人ありきだと思ってるので。
最終的には人を見て、好感を持てる人と繋がっています。



■MACARONICのショップは少々分かりにくい場所にありますよね。ほかにも今原宿のストリートを賑わせているショップは隠れ家的なところにあるものが多いと思いますが、何か意図はありますか?


まあ、メインストリートではないって思いますよね。家賃も高いし、メインストリートにあってもあんまり売り上げは変わらないと思うし。僕らみたいなジャンルって、本当にファッションが好きな人の中でも1%に満たない狭いキャパでやってるから。メインストリートに作っても、人は入るかもしれないけど、「なにこれー」で終わっちゃうと思う。値段も安いわけじゃないし。バカバカ売れるわけでもない。となると別に裏道でいいかなってなる。あとは自分達で知名度をあげて。本当に来たい人は探して来るだろうし。


■知名度はどうやってあげていったのでしょう?


僕は24で店はじめたんですけど、そのときは当然金もないしコネもないし、いきなりぽんって出して。そのときは何も無かったんですけど。はんぱじゃないですよ、お店経営って。自分の店を持ちたいって憧れている子はたくさんいると思うけど、本当に並大抵のことじゃない。人生かけてやりましたね。誰も知らないところから、ある程度、全国的に知ってもらうことって本当にすごいことで。それを継続することも含め。うちは今年で6年になるんですけど。やってこれたってことは誇りに思うし、どうやって広めたかっていったら分からないですね。それはもう人が決めることというか。なんでMACARONICがいいかっていうのは周りが決めること。才能があったのかもしれないし、たまたまなのかもしれない。アパレルなんてクリエイティブな仕事には限界がないんですよ。自分で限界は決める。どこでその限界がくるか。誰でもなれるし、誰でもなれない。そういうことだと思う。



■オーナー・デザイナー・スタイリストといろんなことをやっておられますが、今後の展望はありますか?


あんまり遠い未来は見ないようにしています。5年後とか10年後とか全然見えないし。高校のときはサッカーをしていたけど、10年後にこんな職業になるとは思ってもいなかった。
考えるのは一番遠くても2~3ヶ月後のこと。あとはもう今日明日のことしか考えてないし、今自分の目の前にある仕事のことしか見えない。
それを一生懸命やるだけ。
目標ではないですけど、ぼんやりとした展望はあって。なにかをやりたいと思ったときに、自分の立場だったり、お金であったり、知名度だったり色々あると思うんですけど、やりたいと思ったことを、やれるだけの自分でいたいなというのは常にあります。






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