Fashion, Interview

アトリエオモヤ 1/2

 

アトリエオモヤ 1/2

銭湯の母屋部分をアトリエとして活動しているアーティスト団体、アトリエオモヤさんにインタビュー。

アトリエオモヤ 1/2


アトリエオモヤ代表の風や水、光などの現象から作品を手掛けるメディアアーティスト鈴木太朗さん、砂などにより心情的表現をする美術作家赤川智洋さん、鳥の進化や構造などの美しさに着目した作品を作るアーティスト小松宏誠さんにお話を伺いました。

■メディアアートとはどのようなものでしょうか?


鈴木:メディアート自体がまだ生まれたばかりのもので、メディアアートがどういうものか定まっていないんですよね。ある程度方向性は決まってきていて、テクノロジーを使ったり、技術を使っているものを大きくメディアアートって呼んでいるかな。メディアって新聞や広告だったりするし、文章のこともメディアって言うし、そういうのを含めたら表現するもの全部がメディアアートだっていう話にもなっちゃうので。


赤川:メディアアートにもいろんな言い方があって、デバイスアートって言う人もいるし、デジタルアートって言う人もいるんですよ。

小松:今の時代のものを使って作ると意外とメディアアートになりやすいんだよね。


■メディアアートにこれと定義する言葉がない中で、鈴木さんはなぜメディアアーティストとおっしゃって活動しているのですか?


鈴木 : 自分がメディアアーティストですって言えばそれがメディアアートとして確立するひとつの要素になるかなと思って、あえてそう言うようにしています。今のうちからそうやって言っておけば、何十年後かに「メディアアーティストといえばこの人いるよね」って話になるといいなと思う気持ちもあるかな。


■アトリエオモヤとして作品を作る際テーマ、軸としていることはなんでしょうか?


小松:アトリエオモヤとして作品を考える時は、みんながおもしろいっていえるものテーマとして一番強く持っていて、メディアアートかどうかとかって変にレッテルを張って、作品を考えないようにしてます。

鈴木:お年寄りの方から小さいお子さんにも楽しめるような作品を作れたらいいかな。こういうのいいでしょ?ってノリでいろんな人に共感してもらいたい。


■作品で商品化されたものもあるとおっしゃっていましたが、その商品化されたアート作品への思い、商品化に至った経緯を教えて下さい。

鈴木:商品化された作品は販売終了しているのですが、美術館にこういう作品があるという前提で見に来るのではなく、もっとオープンなスペースで、いろんな人に見てもらえる場所に置かれるアートって幸せだなと思います。メディアアートというものが、商品として発売されたらより多くの人の手に渡って面白いなと思いました。商品化した作品の前身の作品の一つで、“風の小箱”という作品があるのですが、その際、展示場に来た15名の方に作品をプレゼントするという企画を行ないました。もらってくれた方がすごく喜んで下さり、「今でもすごく大切にしてます」とお手紙が下さったりしました。作品が個人に回っていき、そこでまた繋がりが持てる。そういうことが嬉しく思いました。そして、同じ時期に商品化のお話を頂いて、人と繋がりが持てるという点でいいなと思ったことが作品商品化への経緯かな。


■光や音などの“現象”を基に作品を作られているとおっしゃっていましたが、イメージのきっかけとなるものはどのようなものでしょうか?


鈴木:その時の自分の感動や今までの色んな経験、過去の記憶とかで気持ち良く感じたことを作品にすることもありますし、空間から作品をイメージすることもあります。この空間だったら自分のこのイメージを作品としてぶつけられるなとか、空間からどういう作品がいいんだろうって自分の中で構造を考え、立体にするということが多いかな。だから、場所に合ったもの、そこじゃないと存在しいえないものっていうものが結構多いです。机に座ってうーんどうしようって考えているときは大体いいものは出てこないですね。


アトリエオモヤ’s WORKS





アトリエオモヤ

銭湯の母屋部分をアトリエとして活動しているアーティスト団体、アトリエオモヤさんにインタビュー。
Web : http://atelieromoya.jp/


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