byU 2016 s/s collection
10月13日、渋谷ヒカリエにてbyU(バイユー)2016年春夏コレクションが披露された。デザイナー植村浩樹が手掛けるこのブランドは、今回が2回目の東京コレクションとなる。
今回も植村氏がイメージするのは「大人のための可愛い洋服」。マルカラ―、ピンク、デニムを基調とし、byUらしい上品でありつつも可愛らしいスタイルを提案した。テキスタイル、小物共にフラワーモチーフのものを多用。まるでお花畑の中にでもいるような優美な気分にさせる。だがデニム素材やプラスチックチェーンを取り入れることで甘さだけでは終わらせない。甘さを感じさせる素材を用いながらも、テーラードジャケットなどのかっちりとしたスタイリングでミスマッチを演出した。そのミスマッチは演出でも伺え、ライトが当たると蛍光色に光る素材や小物は、独特の雰囲気を漂わせた。
植村氏が理想の女性像として掲げたのは若い頃のジェーン・バーキン。エルメスのバーキンの名前の由来ともなったイギリスの女優だ。彼女を彷彿とさせるような、透き通りつつも強い眼差しをしたモデル達がランウェイを飾る。「ショーの作品と商品とを差別化して考えることにより、思い切った作品作りができる。また、ショーを行うことによってメリハリがつくため、これからもショーを続けていきたい。」と植村氏は今後の展望を述べた。