TODD SNYDER 2016 s/s collection
メルセデスベンツファッションウィーク2016 s/s のスタートを飾るのは、ニューヨークからの刺客、TODD SNYDER(トッド・スナイダー)。
日本には実に60回も訪れていると語るデザイナーのTodd Snyder氏は、今回の東京でのショーについてビジネスの意味合いが強いと語る。前回に引き続き海外ブランドが参加する東京でのショーの注目度がより高まっているようだ。
今回は幾度となく訪れたヨーロッパ、特にイタリアで見たものがインスピレーションとなっている。「海の離宮」、「青の洞窟」で見た非現実的な青さやイタリア建築に強い影響を受けているためか、ティレイナ海を思わせるアクアインディゴ色やブルーのリネンなど、色彩による表現が強い印象だ。
海を愛してきたアーティストたちの休暇のワードローブが着想源となり、タイトな印象の中にも全体的にリラックスしたムードがうかがえる。
機能的なショーツから、女性のタキシードスタイル、ミリタリーなアウター、ライダース、アイコンであるスポーツコートまでコレクションの中にはトッド氏の多彩な自由主義的ミックス感が垣間見られる。
今回は東京でのショーということでトッド氏は一人の日本人をコラボレーターとして選んでいる。自身の友人でもある熊谷隆志氏で、彼のヴィンテージスタイルをコレクションの随所の織り交ぜ、グローバルな視点でのコレクション発表となった。