Think of Fashion 017
金子功とピンクハウス 「ロマンチック少女」の時代
第17回は、金子功とピンクハウスについて
文化学園大学・女子美術大学非常勤講師の菊田琢也氏と共に考える。
1972年にピンクハウスをスタートさせた金子功(1939-)は、
昨今のロリィタ・ファッションやガーリー・カルチャーに影響を与えたデザイナーとして知られている。
リボンやフリル、ピンタック、プリント柄といった金子が考える「女の子なら誰もがかわいいと感じるもの」を凝縮して作り出される服の数々は、
いつまでも純粋無垢な少女でありたいと願う女性たちの憧れであり続けた。
そしてそれは、ヨーロッパの前近代的な田園風景を連想させるロマンチックなイメージと共に、
『アンアン』や『装苑』『オリーブ』といった当時のファッション誌に取り上げられたのである。
今回のトークでは、そうしたロマンチックなイメージが浮上した社会的経緯と、少女的スタイルの魅力について紐解きたい。
金子功とピンクハウス。
それは、前衛的なモードに傾倒して語られることが多い日本ファッションの、もう一つの物語である。
【講師プロフィール】
菊田琢也 文化学園大学・女子美術大学非常勤講師
1979年山形生まれ。
縫製業を営む両親のもと、布に囲まれた環境のなかで育つ。
2003年筑波大学卒。在学時にファッション研究を志す。
その後文化女子大学大学院博士後期課程を修了(被服環境学博士)。
現在、文化学園大学・女子美術大学他非常勤講師。
専門は文化社会学(ファッション研究)。
近著に
「装飾の排除から、過剰な装飾へ「かわいい」から読み解くコムデギャルソン』
(西谷真理子編『相対性コム デ ギャルソン論』フィルムアート社2012)
「やくしまるえつこの輪郭 素描される少女像」
(『ユリイカ』第43巻第13号、青土社2011)など。
【詳細】
日時:5月24日(土)18時00分~19時30分
会、終了後、講師を交えての懇親会を予定しております。
会費 事前申し込み2,000円 当日2,500円 1ドリンク付
(学割 事前申し込み1,500円 当日2,000円 1ドリンク付)
会場:服も作れるコワーキングスペース「coromoza fashion laboratory」
住所:〒150-0001渋谷区神宮前6-31-21 オリンピアアネックス201
電話番号:03-6450-5560
地下鉄東京メトロ線 明治神宮前駅4番出口のすぐ前、
ラコステの入っているビルの2階。
お申込:info@coromo.jp まで