Fashion, Interview

odd_media



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“odd_media”のコンセプトは、「既存の未知を 日常に違和感を」。

 
今回お話を伺ったのは、都内の服飾大学に通う学生でありながら自らのアパレルブランド“odd_media”を立ち上げた高山迪彦さん。
 
“odd_media”のコンセプトは、「既存の未知を 日常に違和感を」。
 
「物を作る過程でデザインしすぎない事や人の意識が及ばない世界を意識して、無意識に形作られる物や集団の個性に注目しているという高山さん。
そういう意味で街は今彼の制作に大きな影響を与えているそうだ。
「そもそも街とは、人が集まり合って作っている物である。街で生きる生命一つ一つが思考していくのでカオスな状態であるが、そのカオスな街自体が一つの生命体のように変化や成長、衰退を繰り返している。
そんな街に底知れぬ魅力を感じる。例えばヨーロッパの街は、建物の高さや素材が統一されていて、その統一感が一つの思考の元に街が作られているように感じさせ僕が抱く街の魅力の観点から言うと平面的に見えてしまう。僕は、東京のように人々が思うままにデザインした物の集合で形づくられる街というものからエネルギーを感じる。」と高山さんは語る。

 
自分の作った作品に対する人々の反応を見てみたい、と展示会に出品し受注を受け始めたことをきっかけにブランドをスタートさせた。これまでに、2,3回展示会に出展し、展示会での受注をベースに活動を行っている。

 
高山さんにとって、ファッションとは何かを伺った。
「トレンドを予測し、流行を追う楽しみ方もあるが、僕は、自分の中のトレンドを追いかけたい。その時に自分の好きなものを身に着けていたい。そんな日常の中で人それぞれのファッションという物ができると思うし、そんな風にファッションを楽しんでいいと思う。」

 
「今後は、衣服に限らずアートや建築、グラフィック、アニメーションなど、他のジャンルで活動している人たちとDesign/Artに拘らないコラボレーションなどもしてみたい。自分を空にしないために、常に新しい刺激を求めていきたい。」と高山さん。
 
過去の人々、また今を生きる私たちが無意識のうちにつくりあげた東京という街に暮らす“個々の個性”を大切にしつつ、その個々が混在し、相互依存してはじめて成り立つ街全体の“集団の個性”を、ファッションを通じて表現したい、と語る高山さんからは、もっと服を作りたいという思いをひしひしと感じられた。次は、彼の読み解く人々、街、意識が、どのように服に表現されるのかわくわくしている。




Text/hikari


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