2013-2014 A/W 東京コレクション
tiit 2013-2014 A/W
「 Garden 」
前回よりファンタジックなイメージで作られた今回のコレクションは、ある映画から強く着想を受けたようだ。
映画中、女の子は一人ぼっちで遊んでいる。
その世界は女の子のイマジネーションによって作られているのかは謎であるが、途中から現実と非現実を行き来しだす。
情報化社会で以前に比べて考えることが少なくなっている中、自分の考えることや想像力を働かせるということが魅力的」と話すデザイナー岩田氏。
ベーシックな色を使いつつもマイクロオーガンジーなどのハイテク素材とカジュアルな花柄の素材を使用しコントラストでぼやかすなどの工夫がされている。
魚や草木が混ざったプリントは映画のシーンで見た、草原が海に変化していくという現実と非現実が混ざった様子を表現したそう。
他にも、「田舎の女の子が頑張って自分でした感じを出したかった」という乱れ気味なヘアスタイルには、ほとんどのモデルに三つ編みが編み込まれていた。
暗い部屋の中でランウェイだけが明るく照らされた会場では、入った時からショーが終わるまでFrench For Rabbitsの音楽が流されていた。
ショーを切り取るというよりも、会場に入った瞬間から現実だけれど、どこかファンタジックな世界が作り出されていた。
Photographer / Mayu
Text / Miyo・Ruri