Fashion, Collection, Tokyo 2013 S/S

A DEGREE FAHRENHEIT 2013 S/S

 

 

A DEGREE FAHRENHEIT 2013 S/S

1292℉(700℃)

 

2012年11月2日、渋谷区文化総合センター大和田内にてA DEGREE FAHRENHEITとATSUSHI NAKASHIMAの2013 SPRING SUMMER PRIVATE EXHIBITIONが行われた。
 
A DEGREE FAHRENHEIT今期のテーマは「1292℉(700℃)」。これは、ガラスの融点を示す温度である。
 
ガラスは通常珪素の非結晶の化合物と考えられており、固化状態→弾性→粘性状態→流体状態へと変化していく。
The Melting Point Of A Glass(ガラスの融点)とは、ガラスを加熱していくと液体に変わり始める現象。粘性状態(700帑℃)、固体と液体が共存する間は温度が維持され、個体がすべて液体に変わると、またその温度が上昇してゆく、その様をいう。
 
素材はトリアセテートをメインに用い、ソフトな落ち感でガラスのしなやかさを演出している。程よく控えめな光沢も、白の透明感をより上品に際立たせていた。一方、ジャージ素材のものにあえてドレープを施すことにより、ガラスの持つ鋭さ・クリアなイメージを作品の中に落とし込んだ。
 
前と後ろで全く違ったデザインに見えるジャケットや、何通りかの着方を楽しめるシャツなど、独特なディテールのものも目を引いた。また、カッティングは大胆でスタイリッシュでありながら、ラインを適度に緩くしたり、素材の特徴を生かすなどして、女性らしさも表現した。

 

Text / Yoda
Photo / A DEGREE FAHRENHEIT




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