シブカルファッション夜(ナイト)。 2015 S/S Collection
「シブカル祭。2014」内の企画として行われた「シブカルファッション夜(ナイト)。」は10月18日、渋谷パルコ公園前特設ステージにて行われた。
今回は新進気鋭の女性デザイナー3人による合同ファッションショー。
「otonacium」(1~15)
ステージの中央におかれた白い枠組みを額縁に見立て、その中に家族写真を写し出していく構成でショーを展開。
ランウェイには初老の女性も登場。日本特有の着物や法被を組み合わせ、独自の世界観を表現した。
全体を通して白やグレーやベージュなどを貴重とし、懐古感と暖かみのあるセピア色のコレクションとなった。
「NORIKONAKAZATO」(16~33)
欧州最大のファッションコンテスト「ITS(イッツ)」2014において、ジュエリー部門のグランプリとなるSWAROVSKI ELEMENTS JEWELRY AWARDを受賞した、東京藝術大学に通う中里周子氏によるブランド。
スポーツと国をテーマにした今回のショーは、聖火ランナーのようなファッションに身を包んだ女性の登場から始まる。
コレクションはオリンピックをインスピレーション源とし、そこから連想されるものをNORIKONAKAZATO流の解釈で表現。
日本の国鳥である鶴のモチーフをはじめ、エジプトのピラミッドのポスターを持つモデルが登場するなど、メッセージ性の強いインパクトあるコレクションを展開した。
「縷縷夢兎」(37~46)
でんぱ組 inc.とのコラボレーションでも有名なニット作家・東佳苗によるニットブランド。
女の子らしさ、かわいらしさを具現化したともいえるこのブランドのショーが始まるや否や、会場のボルテージは最高潮に。
セーラー服をはじめ、通常ニットが用いられないアイテムと、ファンシーな色味のニットを組み合わせたルックはどれも繊細で華奢な、可愛らしい女性像を巧みに表現していた。
text/sakurako tanaka