Fashion, Collection

ASEEDONCLÖUD 2013-14AW

postman

 

ASEEDONCLÖUD 2013-14AW
 
kusoubin
 


 
毎シーズン、さまざまな職業のライフスタイルから得たインスピレーションを元にコレクションを発表しているASEEDONCLÖUD。今シーズンコンセプトとして選んだ職業は、ポストマンである。デザイナーの玉井氏は、一人のポストマンを物語の中で描き、その人物像を通じて「手紙が届くということ」の大切さを語りかけている。
 
主人公のポストマンは、森の中でひっそりと暮らしながら、ポストの代わりにモミの木に掛けられた手紙を夜な夜な集め、一つ一つ丁寧に人々へ届けている。
「実は彼は人と接することが苦手で、あまり人に見られたくない。だからひっそりと暮らしている人間なのですが、例え人嫌いであっても、そういう行為(人に想いを伝える行為)をするということは、過去に愛情に溢れた生活があって、そこには彼の奥さんもいたのではないかな、と思うのです。その形跡として、主人公の部屋を表現したインスタレーション会場には、ポストマンが集めてきた石を奥さんが一個一個刺繍でまとめてくれたものや、奥さんに作り方を教わったパンなどを置きました。」

 
今回のコレクションは、主人公のポストマンが着ていた服を想像し、2つのスタイルで展開している。ブルーとイエローが明るく印象的な服は、ポストマンが手紙を届けに行く際に着用しているスタイル(制服)だ。そして、手紙と石の収集をしながらひっそりと暮らしている姿を投影したスタイルには、石を思わせるテキスタイルやモミの木の色など、森の迷彩色を落とし込んだ。また収集作業に必要不可欠なディテールが内ポケットなどになされており、デザイナーのコンセプトに対する深いこだわりを感じた。
 
誰かが心を込めて書いた手紙を、一通一通大事に届けるポストマン。そんな彼のライフスタイルからインスピレーションを得て作った洋服には、他にはない“温かさ”や“ぬくもり”がある。
 
ASEEDONCLÖUDでは、ひとつひとつの洋服に、様々な植物の種を添えている。洋服を買っていただいた人々への感謝の想いからその生活に花を届けたいという気持ちを込めているのだという。





Text / makiko


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LOOK写真

Brand ASEEDONCLOUD
Designer KENTARO TAMAI
Stylist HIDERO NAKAGANE
Photographer KENTA SAWADA
Hair AI NAKANO
Make YOSHIKO KAWASHIMA

 

イラスト

RYUTO MIYAKE(TRIBUNE BY SUNDY ISSUE)


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