Fashion, Collection, Tokyo 2013 S/S

SHINJI NAKABA EXHIBITION ”MANIERISMO”


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SHINJI NAKABA EXHIBITION ”MANIERISMO”

 

2012年12月24日から27日にかけて、江戸情緒の残る台東区柳橋にあるlucite galleryにてSHINJI NAKABA EXHIBITION ”MANIERISMO”の展示会が行われた。

 

コンセプトは “MANIERISMO” ルネサンスからバロックへの過渡期に興った芸術様式で,極度に技巧的・作為的な傾向が有る。
 

宗教改革がまねいた社会的混乱を反映し、極度の技巧性と作為性に満ちた作品を特色とするマニエリズモの時代は、現代と重ねて見ることが出来る。
莫大な量の情報、中身のない思想の数々、安定しない政治……。このような混沌とした社会の中で、私たちは本質を見抜く力を失いつつある。
決定的なものを持たず、宙ぶらりんな精神状態からは、技術と作為に満ちた作品しか生まれなくなってしまうのではないか。
しかし中場さんはこのように語る。
 

『高度な技巧に偏った作品は芸術の本質から外れているのではないかと批判の対象になりやすい。しかし、もしかすると技術から本質的なものにも 到達する可能 性も有るかもしれない、 マニエリズモ時代の作品は、技術や作為的で本質に欠けていると批判されたが、華やかなバロック時代の前衛でもあった、正に今の時代にシンクロしていると思える。』

 

パールをスカルの形に彫刻したリングは思わず息をのんでしまうほど緻密だ。歯の一本一本まで丁寧に彫られている。そしてきれいに磨き上げられた表面と、彫った内側の面それぞれ両方の質感を味わうことができる。
『どの角度から見ても、形・色・質感が違って見えて、一個の宇宙みたいに緻密でしょ。』と中場さん。本物の宇宙のようなエネルギーに溢れた作品だ。

 

水道管を用いたジュエリーは、宝石を水道管に付けるという両極端なスタイルがユニークで格好良い。また水道管に書いてある文字や記号がそのまま作品の一部として残されているため、作品が出来上がるまでのあらゆる工程を感じることができ、愛着がわく。

 

“MANIERISMO”
それは次に来る新しい時代の前衛かもしれない。




Text / Maki Yoda




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